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『ぶたぶた』ラジオドラマ
昨日の土曜日は、NHK−FMのFMシアターで『ぶたぶた』のラジオドラマがオンエアされた日でした。
本当なら昨日、リアルタイムで聴くつもりでしたが、打ち上げのメールが入り、序盤を聴いただけで家を出てしまったので、つい先ほど録音していたMDで。
今回のラジオドラマは、矢崎存美の原作の中から『訪問者ぶたぶた』より「ふたりの夜」、『ぶたぶたの食卓』より「十三年目の再会」、そして話の導入とオチに『訪問者―』の「気まずい時間」のさわり部分を持ってきていました。
ぶたぶたの声は俳優の近藤芳正さん。自分としてはもう少しとぼけたような、もう気持ち年が行っているイメージを持っていたのですが、山崎ぶたぶたの持つ味は十分すぎるほど出ていて大満足です。
聴いて素直に思った感想は、『ぶたぶた』という作品はラジオドラマという形式に非常にはまっているということ。
連作短編のそれぞれの物語が主人公のモノローグで組み立てられているため、ある種三人称に近くなってしまう漫画やアニメといった媒体よりも、より感情移入がしやすくなってるんですね。
主人公とぶたぶたとのファーストコンタクトのシーン(自分はこれを“水戸黄門”と呼んでいます)も、原作本読んでるときもそうでしたが、やはりニヤニヤしてしまいます。メインのBGMがここにかぶさってくるので、楽しみが幾分増している感じで。
今回脚色はアニメ『けいおん!』などを手がける吉田玲子さんだったのですが、吉田さん自身も人物(特に女の子)の細やかな心の動きを書くのが上手いので、非常に相性がいいと思いました。
原作本片手にラジオドラマを追っていたのですが、端折り方とまとめ方が絶妙。
ただ、「ふたりの時間」の方は少しぶたぶたが完璧過ぎたかな…と思いました。
もちろん、これは原作を読んだ人間ごとにぶたぶたのイメージが違うからなのですが。
個人的にはもう少し抜けていて、もっと自由なイメージがあります。桜の花びらを運ぶふわふわした春の風のイメージが、自分のぶたぶた像です。
今回のラジオドラマは非常に成功だと感じました。
半年か1年に一回くらいのペースでシリーズ化して欲しいくらい。
『刑事ぶたぶた』や『夏の日のぶたぶた』を使えば、数週くらいにまたがって話を展開できそうですが、『ぶたぶた』という作品の基本スタイルとしては、どちらかと言えばイレギュラーな方ですし。
個人的には「銀色のプール」「桜色をさがしに」をドラマ化して欲しいですけど、これらが収録されているシリーズ1作目はたぶんやるとしたら一番最後なんだろうな…。というか、そうあってほしいです。
何だかんだと10年続いているこのシリーズですが、1作目が一番完成していると思うので。
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