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燃えろレオ! 燃えろよ
昨日は日本代表VSオランダ戦がありましたが、その裏でバッチリ放送していたのが『ジャングル大帝 勇気が未来を変える』。
1週間前からCMが盛んに行われていて、物語のあらすじもいい具合に導入部だけ公開されていたおかげで、非常に楽しみに見ることができました。
正直、手塚プロと谷口悟郎監督はともかく、脚本や声優などのスタッフ構成に若干の不安がありましたが、蓋を開けてみればそんなもの杞憂に終わりました。
主役コンビや脇は方々で活躍されている声優さんたちがしっかり固め、レオの父パンジャ役の時任三郎、母親役の松嶋奈々子両名、それに重要キャラ・トト役の船越英一郎とも全く声の演技に問題がありませんでした。
それにしても、あの『ジャングル大帝』がこうも近未来を舞台にしたSF的世界観とマッチするとは。
もともとの『ジャングル大帝』は、手塚修先生が自然や大地に息づくものの力強さだとか、その中にある理を前面に出して作ったものだと自分は認識しています。そしてそれはあくまでも『鉄腕アトム』などの科学世界を描いたものとは対極のアプローチだと思っていました。
ですが、今回の『勇気が未来を変える』は、科学社会に管理されたジャングルを舞台にすることで、本来の作品が持つ力強さを薄めることなく、「アトム」や「火の鳥」などを中心に描かれていた行き過ぎた科学への警鐘というテーマを混ぜ合わせていました。
その中で、『ジャングル大帝』の持っていた“命の力強さ”がさらに映える。
正直、想像以上の面白さでした。
個人的には、ストーリーはクライマックスでパンジャが死んで、あのジャングルの中でレオがジャングル大帝を継ぐことを決意して終わるものと思っていましたが、まさかほとんどが砂漠化したかつてのジャングルを目指すという結末を迎えるとは。
見様によっては明らかに滅亡へ歩みを進めているだけかもしれませんが、それでも迷いのない眼差しは、身体は小さくてもかつて見た大人の“レオ”そのものでした。これでこそ“ジャングル大帝”だという。
一つだけ注文をつけさせてもらうなら、最後は光が見えてそこに向かうのではなく、あくまでも地下トンネルの途中で、先を意識させずに終わらせてもらえると良かったかなと思います。
その先にあるのは幸せな世界ではないけれど、それでも歩き続けるというのが、最高にカッコいいかな…なんて思うわけで。
一時期の報道ではテレビシリーズで復活なんていわれていた今作ですが、こういう形のスペシャル編成で完結させて正解だったと思います。
こんな感じで新しいアプローチを試みた手塚作品を、またやって欲しいですね。
それにしても、最近のフジテレビの特番は本当に外れがないな……。
追伸:タイトルは“レオ”繋がりで「ウルトラマンレオ」の前期OPです(笑)。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序
金曜ロードショー見ました。
再編集と新作の融合で、新しい部分を取り入れつつも、まずはテレビ版の流れを再認識と言った感じの新劇場版一作目でしたね。
視聴しながらつくづく感じてしまったのが、自分が大人になってしまったんだという侘しさでした。
エヴァ本放送時に碇シンジとほぼ同じ年頃(というか、放送当時13歳だから全く同じか…)で、基本的に全話見たのが再放送だから14か15くらい。
当時はまだ自分も多感な時期で、主観的に登場人物の心象に自分を重ねたり、それでも全然違う部分に理解できなかったりという場面があったのですが、今日の新劇場版・序を見ると、明らかに自分の視点は客観的になっていて、「ああ、こういうこともあるよね」と、醒めた目でシンジを見ている自分に気づきました。
もちろん、作品を作るうえでそう取れるように作っている部分もあるのだと思いますが、それでも自分自身の心境の変化に自分が気づいて、流されて大人になってしまったんだと非常に悲しくなりました。
視聴中、頭をよぎった音楽はangelaの「Shangri-La」だったり、「Spiral」だったり。angelaってやっぱりエヴァリスペクトしてたんだなとか思いつつ。
ですが、ヤシマ作戦のクライマックスを見終わったあと、総括的に頭の中に浮かんだ曲はdoaの「英雄」でした。
少なくとも、この辺までは一般的なヒーロー物・ロボット物で括っていいと思うんだ、エヴァは。
チラホラとネタバレの聞かれる(それでもよくみんな我慢してくれてると思う)二作目の「破」も見に行きたくなりますが、残念なことに、静岡県内だと静岡市まで出てかないとやってないんですよね……。
どこが「サービス、サービスぅ」なんだか(苦笑)。
NHKドラマ8『ふたつのスピカ』
今日から始まりました。
つい一昨日くらいまでアニメ版の再放送だとばかり思っていましたが。
まあ、とにかく1話を見てみました。
見て………
見て……………
バカヤローーー!!
『ふたつのスピカ』といったら、オープニングは「Venus say」だろうがぁぁぁぁぁぁぁッ!!
そんでもってライオンさん出せやコラァァァァァァァァァァァ!
いえ、自分もそれほどのめりこんでアニメ版見てたわけではありませんよ?
原作も読んでないですし。
でも、ライオンさん無くしてこの物語はありえないと思うのですよ。
ありがちな青春ドラマを着地点にするべき作品ではないんです!
1話を見て、ドラマ版が大体どの辺を持ってきてどこをドラマの中心に置くかが何となく見えましたが、何だかな…といった感じです。
やっぱりもともとこの作品が持っていたものとは目指す場所がだいぶ違うんじゃないかな、と。
まあ、短期集中のドラマなのでその辺は致し方ない部分あるかもしれませんが、蓋を開けた結果、単純にJAXAとかの宣伝目的だったなんて風にならないことだけは切に願います。
『ぶたぶた』ラジオドラマ
昨日の土曜日は、NHK−FMのFMシアターで『ぶたぶた』のラジオドラマがオンエアされた日でした。
本当なら昨日、リアルタイムで聴くつもりでしたが、打ち上げのメールが入り、序盤を聴いただけで家を出てしまったので、つい先ほど録音していたMDで。
今回のラジオドラマは、矢崎存美の原作の中から『訪問者ぶたぶた』より「ふたりの夜」、『ぶたぶたの食卓』より「十三年目の再会」、そして話の導入とオチに『訪問者―』の「気まずい時間」のさわり部分を持ってきていました。
ぶたぶたの声は俳優の近藤芳正さん。自分としてはもう少しとぼけたような、もう気持ち年が行っているイメージを持っていたのですが、山崎ぶたぶたの持つ味は十分すぎるほど出ていて大満足です。
聴いて素直に思った感想は、『ぶたぶた』という作品はラジオドラマという形式に非常にはまっているということ。
連作短編のそれぞれの物語が主人公のモノローグで組み立てられているため、ある種三人称に近くなってしまう漫画やアニメといった媒体よりも、より感情移入がしやすくなってるんですね。
主人公とぶたぶたとのファーストコンタクトのシーン(自分はこれを“水戸黄門”と呼んでいます)も、原作本読んでるときもそうでしたが、やはりニヤニヤしてしまいます。メインのBGMがここにかぶさってくるので、楽しみが幾分増している感じで。
今回脚色はアニメ『けいおん!』などを手がける吉田玲子さんだったのですが、吉田さん自身も人物(特に女の子)の細やかな心の動きを書くのが上手いので、非常に相性がいいと思いました。
原作本片手にラジオドラマを追っていたのですが、端折り方とまとめ方が絶妙。
ただ、「ふたりの時間」の方は少しぶたぶたが完璧過ぎたかな…と思いました。
もちろん、これは原作を読んだ人間ごとにぶたぶたのイメージが違うからなのですが。
個人的にはもう少し抜けていて、もっと自由なイメージがあります。桜の花びらを運ぶふわふわした春の風のイメージが、自分のぶたぶた像です。
今回のラジオドラマは非常に成功だと感じました。
半年か1年に一回くらいのペースでシリーズ化して欲しいくらい。
『刑事ぶたぶた』や『夏の日のぶたぶた』を使えば、数週くらいにまたがって話を展開できそうですが、『ぶたぶた』という作品の基本スタイルとしては、どちらかと言えばイレギュラーな方ですし。
個人的には「銀色のプール」「桜色をさがしに」をドラマ化して欲しいですけど、これらが収録されているシリーズ1作目はたぶんやるとしたら一番最後なんだろうな…。というか、そうあってほしいです。
何だかんだと10年続いているこのシリーズですが、1作目が一番完成していると思うので。
巨星墜つ
栗本薫氏のご冥福を心よりお祈りいたします。
最初に聞いた時耳を疑いましたよ。
グインサーガはとうとう未完の大作となったか……。







